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ガンジーセーターとは①

投稿日:2019年8月26日 カテゴリー:【ニット】

ここからはニットのお勉強と参りましょう。 ジム著【ニットと私】より抜粋
※この地図はこれからブログに出てくる地名をわかりやすく作成したものです。

【 ガンジーセーターとは 】
伝統的なガンジーは、およそ150年にわたって、ブリテン島沿岸にある漁村で作られ、その最盛期は19世紀中頃でした。ガンジー編みの起源を探ろうとするなら、16,17世紀にさかのぼらなければなりません。エリザベス1世時代には、膨大な量の編物がチャネル諸島から輸出されていました。「ガンジーgansey」はガーンジー(Guernsey)からの派生語であり、漁師が着ていたものが、チャネル諸島の衣類に由来していると言いたくなりがちですが、この二つの間には著しい違いがあります。ガーンジー諸島のガーンジー・セーターには、他の地域のガンジーと比べて、ほとんど模様らしいものを持たず、筒状に編まれたものに袖を縫いつけているのに、漁師のガンジーには全くはぎ目がありません。
しかし、漁師のガンジーと古い時代のイタリア衣類には、注目すべき類似性があります。17世紀、上質の絹の編み物がイタリアから輸入されており、チャールズ1世が死刑になったとき着用していたといわれるベニス製の絹のシャツが残っているのが、その良い実例になります。これは、平編みの錦織に似た模様を裏編みで形作っています。筒状に編まれ、アームホールは直線で、肩にはぎ目があり、ヨークは下の部分とは違う模様で編まれ、裏編みの帯が胴の部分とを分けています。こうした特徴の全てが、初期イタリア製のシャツやベストと、後ろの重い漁師のセーターの両者に共通しています。

②に続く