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フェアアイルとは②

投稿日:2019年9月1日 カテゴリー:【ニット】


gim 古いフェアアイル模様を新しい色使いでの解釈

シェットランドで見つかった編み模様の中で、後の「フェアアイル模様」に関係していると思われる最も初期の実例は “ガニスターマン” の体の部分にありました。1951年に泥炭地に埋まっているのを発見された彼の体には、手編みの靴下、手袋、帽子を着けており、持っていた模様編みの袋には1681年と1690年の刻印のあるコインが入っていました。この男がシェットランド島の人間か、海外から通商に来ていた人間かはわかりませんが、これ以外に1850年以前の年代が確定できる模様のあるフェアアイル編みは発見されていません。それ以前は、無地の粗末な毛糸の靴下の貿易が盛んに行われていましたので、これが18世紀を通じてシェットランド編み手達の主な活動でした。
現在知られているようなフェアアイルの模様編みで現存する最も初期のものは、1850年とされています。大きな幾何学的な形で2色使いの帯が付いた美しい帽子や袋です。現在この作品はエジンバラにある国立スコットランド古代博物館(National Museum of Antiquities of Scotland)で見る事が出来ます。これらは絹で編まれており、ビクトリア時代の旅行者向けに島で作られたものだと思われます。どのようなフォークアート(土地固有の文化から生まれたアート)でも同様ですが、フェアアイル模様の正確な起源を確かめるのは難しく、それでもエストニアやロシアで見つけられた模様にも関係があるらしく、商人によってシェットランドに伝えられたのではないかと思われます。ある男が地方の御土産として家に持ち帰った模様編みのショールをフェア島の女達が自分達の編み物に取り入れたという物語があります。

③に続く