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アラン柄とは③

投稿日:2019年9月5日 カテゴリー:【ニット】

gimが展開するアラン柄セーター ダブリンの国立博物館所蔵の衣類を調べてみると、イギリス諸島とアイルランドの各地域で、模様が少しづつ変わっているのがはっきりします。博物館の所蔵品の1枚は、縦ではなく、帯状のガンジーに似た横のパターンにデザインされており、このデザインはノーフォークやヨークシャー、そしてスコットランド東岸でよく見られます。他にも博物館には、必ずガンジー編みと組み合わされている、ネイビーブルーの毛糸を使って編まれている古い所蔵品があります。今日アランといえば、少し油っぽくて、「ベイニン」と呼ばれる生成りの毛糸で作られますが、やはりこういう素材が複雑な模様や地編みを一番引き立てています。一般的に使われている毛糸は、密に紡がれたガンジー毛糸と比べると太いように見えますが、かといって全部がそうではありません。もともと島の女性が手紡ぎしたものは、個々の紡ぎ手が作りたいと思う毛糸の重さによって決まったのでしょう。後に工場生産の毛糸が使われるようになり、標準的な、太い重みのあるものが標準になりましたが、おそらく、上質な毛糸よりこの方が早く編みあがるだろうという、商売上の思考が影響を与えたと思われます。たいてい筒状に編まれている伝統的なガンジーやフェアアイルと違い、アランセーターは前後の身頃を分けて編みますが、どちらの方法も古くから用いられていました。アラン編みの魅力的で変わった、他のどこでも見られない特色の一つに、古いセーターのヘム(縁)や首に付けられた、網や装飾的な編目の緻密な模様の縁取りがあります。首はハイネックかタートルネックで、これもまたほとんどのイギリスのガンジーが直線衿であるのとは著しく違っています。博物館所蔵のアランの中に、まれには、装飾的な透かし編みの模様もありますが、これはスコットランド西方のガンジーによく使われる、透かし編みのデザインに関連があると思われます。 ④に続く