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シェットランドレースとは②

投稿日:2019年9月8日 カテゴリー:【ニット】


シェットランド羊

家内工業としてのレース編みの成長は急速で、商業的に成り立ったのはわずか60年間たらずでした。1837年、シェットランドレースを普及させようとして、ビクトリア女王とケント公爵夫人に、シェットランドからレースの靴下が贈られました。その後ほどなく、オックスフォードの靴下商エドワード・スタンデン氏が、ロンドンの市場にこのレースを紹介しました。レースの下着、靴下、子供服の需要が多く、流行に敏感な女性は、誰でもシェットランドレースの製品を何点かワードローブに持っていたものです。1851年クリスタル宮殿で開かれた大展示会で、スタンデン氏が制作を依頼したレースのウエディングベールが展示され、シェットランド編みの技術の高さが認められました。
シェットランドレースの成功の理由の一つは、毛糸の品質の良さにあります。シェットランド産の羊は、小型で繁殖力が強く、この島に石器時代からいます。毛足が長く、とても上質で柔らかい羊毛です。夏には新しい毛が生えてくるので、自然に抜け落ちる羊毛を手で抜き取ることが出来ます。刈り取る必要が無いので、切り端がありません。首の周りの最上の部分の羊毛だけを、上質のレース用の糸に手紡ぎします。こうした糸から編まれたレースは軽くて、繊細であるにも関わらず、とても暖かいものでした。

③に続く