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シェットランドレースとは③

投稿日:2019年9月9日 カテゴリー:【ニット】


シェットランドレースのショール

シェットランドの女性たちは、より太いジャンパー(肩掛け)用の毛糸で作った、上記の画像のものに良く似たストライプのボーダー(縁)のある簡単なシェットランドハップスというショールを身につけます。「ハップス」は、伝統的な女性の野良着で、肩の周りに巻き付け、胸で交差してウエストの後ろで結びます。この方法なら、ショールをまとって暖かなうえに、両手を自由に動かして、泥炭の中に入ったり、編物をする事ができます。
シェットランドの女性達の仕事の腕前と熱心さが、いつも十分に報いられてきたと言うことができれば嬉しいのですが、残念なことにそうではありません。何年もの間シェットランドの編み手は「現物支給制」で縛られており、編み上げたものを靴下商の所で品物に換えなければなりませんでした。この場合、交換できたのは衣類、お茶、生地だけに限られ、食品には換えられませんでした。1872年、現物支給制の王室の責任者がシェットランドに訪れたとき、このひどい制度のために、美しく着飾って痩せこけている数人の編み手を見つけたと、地元の牧師は記録していました。今日まで生き残っている編み手たちは、完成するために夜半まで編んだ後、ラーウィックまで数時間かかって歩いて行き、編んだものを呉服店で物々交換するのですが、もしどうしてもお金が欲しいというと、代金1シリングにつき9ペンスしかもらえなかったそうです。

④に続く