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日本のファッションを作った男②

投稿日:2019年9月13日 カテゴリー:【八木原】


品質が伴わないものは作りたくない。そんな確固たる信念は、先の(2018年)11月号でも紹介した「モンゴリアンカシミヤ」にかける思いからも伺い知れます。「ニットで最も大事なのが原料。クオリティーの高いニットを作るためには、良質な原毛をしっかりと見極める必要がある。カシミヤで言えば、15.5~16.5マイクロンの原毛になるんですが、カシミヤはこれまでトレサビリティがはっきりしていなかった。そこで世界の半分近くのシェアを誇るモンゴル国のカシミヤに着目し、原産地や紡績、検品ルートを明確にし、本当に質の高いカシミヤを多くの人に届けるべく、日本でモンゴル国カシミヤ協会を設立したんです。」
カシミヤニットの未来は、ジム、そして八木原さんが担っているといっても過言ではない。「私たちがこの業界で50年以上も生き延びてこられたのは、常に安定してクオリティーの高い商品を作り続けてきたからだと思っています。実は来年の秋冬はカシミヤをはじめとした原料の価格が今より3割ほど上がることがわかっています。マーケットが縮小しているにもかかわらず原毛はものすごく高騰しているんです。そうなると、多くのメーカーはウール100%はやめて、50%はアクリルにしようかという話になってくる。そうやって消費者の期待をどんどん裏切っり続けているのが、現在のニット業界の実態なんです。でも私は決して、皆さんの期待を裏切るようなことはしたくない。この難局をどう乗り越えるか。すでにあらゆる手を打っていますよ」